おねえちゃん

すごく気にしてくれるほんまのおねえちゃんみたいな人がいる。
木村(仮名)。

木村は多分5つくらい年上で、バツイチ。
子どもはいなくて、わたしと変わらんくらい男を見る目がない。
すごく人を信じる人で、素直。

そんな木村とこないだ実家帰りついでにごはんに行った。
木村は話はあまり聞いてくれない。
まったく悪気なくほとんど聞いてくれない。
わたしが話したいことあるけんってわたしが話すことをメインに会ってもほとんど話させてくれない。
一瞬聞いてくれる素振りをみせるのに、隙を見て自分の話したいことにすり替わる。
そしてわたしのターンは戻ってこない。

嫌なこと辛いことって吐き出すだけで楽になる部分てあると思うんです。
でも木村はそれをさせてくれない。
木村の恋愛の話か、同じお店にいたからそのお店の話か、になる。
しかもお店を離れてしばらくになるので知らない人も増えてるのにお構いなしに話す。
相槌から、わたしは…って話をしてみると、少し聞いてくれたらまだましで、そうそうそう!って違う話で打ち消されることまである。
わらけるぐらい聞いてくれない。

でもすごく心配してくれるし、気にかけてくれるのわかるし、それでもいっか!ってなるし、会うと元気になる。

あんまり聞いてもらえなさすぎてほんまにわたしが悩んでることってそんな悩まんとおえんことなんかなって気に少しなる、少しだけな。
木村に対する相槌で忙しくて悩んでた気持ちが少し和らぐ、それも少しだけな。
全然聞いてくれなさすぎる状況が面白くなってわらけてくると元気になる。

結局すっきりはしないんだけど、会うとちょっと楽になる。
木村はわたしのことがすきだし、わたしも木村がすき。

だいじにしよーっと。